<2017年9月更新>
ここではヤスリがけをするときに必要となる紙やすりの番手(No.)について語ってみます。
本ブログではNo.で統一したいと思います。
紙やすりは粗いものから ~ No.120 No.240 ~ No.400 No.600 No.800 No.1000 No.1200 ~ と数が多くあります。
ワタシは基本的に、No.240とNo.400とNo.800しかつかいません。
スクラッチで大物の形状出しをするときにNo.120を追加するくらいです。
紙やすりは以下の記事で詳しく書いているように、プロクソン(PROXXON)と言うメーカーの ペンサンダー No.28594 に貼り付けて使用します。
紙やすりの性能でガンプラやスクラッチしたキットの出来栄えが大きく変わってくるため、紙やすりは出来るだけ良いものを使ってください。
理想は上で紹介しているタミヤのフィニッシングペーパーですが、とても品質が良いものではありますが値段的には結構お高めです。
紙やすりは大量に使うものですので、1つ1つが数百円程度だとしても、ランニングコストとしては、かなりの金額になっていきます。
そのため最低でもホームセンターで売っている耐水ペーパーもしくは空とぎ用ペーパーを使用してください。
ワタシはホームセンターで売っているBUFFALOというメーカーのものを好んで使用しています。
あまりにも安いものですと、紙やすりの質が均一でないためNo.以上の傷がついてしまうことがあり、仕上げ時に傷が残っていることもあります。
ヤスリがけはガンプラ作成やスクラッチのメインとなる部分ですので、出来る限り良いものを使用してください。
ガンプラ作成では、No.400とNo.800がメインとなります。
スクラッチではNo.240 と No.400がメインとなります。
これは作成工程の違いですね。
すでに形状がほぼ完成しているガンプラでは「ヒケ」の処理や、ニッパー跡の処理がメインとなるため、あまり粗いNo.のヤスリは使用しません。
最近のガンプラではNo.800のみでも問題無いくらいです。
スクラッチではパテを削ったり、プラバンを削ったりするため、粗いNo.が必要になります。
ですのでNo.240がメインとなります。
(大量に削るところはNo.120を使ったりもします。)
形状が出たら、No400→No.800にて仕上げていきます。
ヤスリのNo.を上げていく際は必ず使った番手の2倍以内のNo.を使用してください。
(例外:No.800以上は200ずつ上げてください。)
No.240を使用したら次はNo.480以下
No400を使用したら次はNo.800以下
と言った感じです。
これはそれ以上No.を空けると前の傷が残ってしまうためです。
例えばNo.240を使用した次にNo.800のヤスリを使用すると、No.240でヤスリがけをした時にできた傷を消すことは不可能です。
(1~2時間くらい磨けば消えるかもしれませんが・・・)
この辺りは一度不要な部品で試してみると良いかもしれませんね。
体験してみると理由が分かると思います。
私は基本的に紙やすりはNo.800以上はほぼ使いません。
これには理由があります。
ヤスリがけ後の塗装前に下地を作るときに使う「サフ」と呼ばれる下地材があります。
サフにはいくつかの役割があり、
・傷を見つけやすくする
・小さな傷を消す
・塗装の食いつきを良くする
・色を均一に整える
などがあります。
「傷を見つけやすくする」については上で述べたように、No.240を使用した次にNo.800のヤスリを使用したりしたときなどには、分かりやすく傷が見つかります。
もちろん、元からついている傷なども良く見えるようになります。
No400→No.800の順にしっかり行っていたとしても、適当にヤスリがけをしていると、No.400のときの傷が残っていたりします。
そういった傷がかなりはっきりと見えます。
そういった箇所は再度ヤスリがけをした方が良いかもしれません。
さて本題です。
2つ目に「小さな傷を消す」とあります。
サフはラッカーパテを薄めたようなものなので、サフを部品に塗った際は部品全体にうすくパテを均一に塗ったような状態になります。
サフによってはNo.が記されており番手としては1000~1500の粗さに全体を仕上げてくれます。
下地をNo.800まで磨いておけば、サフでNo.800の傷は埋めてくれるので紙やすりでNo.1000まで磨かなくてもサフがNo.1000~1500の粗さにしてくれます。
それがNo.800以上の紙やすりを使用しない理由の一つです。
さらにもう一つ理由があり、私はガンプラは艶消しで仕上げます。
艶消しの塗料は粗さとしてはNo.800くらいの粗さになります。
サフでNo.1000程度にしているので、塗装したままの状態より少々粗い状態に戻していることになります。
もし、半光沢や艶有りにガンプラを仕上げようと思う人はNo.800→No.1000→No.1200と紙やすりで磨いて、No.1500のサフを全体に吹いてから塗装します。
艶有りの場合は塗装やトップコートの後に「磨き」と呼ばれるコンパウンドでの処理をしたりもします。
コンパウンドは荒さで言えばNo.2000~No.9000~となるため、当然よりキレイな仕上がりとなります。
ワタシは通常、艶有りにすることは無いので本項目では説明はしません。
最終的にガンプラをどのように改造・スクラッチするかによって行うことが若干変わってきます。
自分の理想とする結果に合わせた手段を選択してください。
ヤスリのNo.(番手)についての解説は以上となります。
ワタシが行っている改造ではほぼNo240・No400・No.800しか使用していません。
同様の改造を行うのでしたら、上記のNo.を購入すれば十分ですので一度お試しください。
それでは・・・
次回を待て!!