頭部・胸部と塗装まで完了しましたので、今回は腰部の改造を行っていきます。
とは言え何度も書きますがRE/100シリーズはかなり出来が良いので行うことはかなり少な目ではあります。
腰部に関しても一部間延びしている箇所にスジ彫りを追加する・ディティールアップパーツにて間を埋める程度の処理になります。
それではさっそく改造を行っていきましょう!!
まずは股間部(腰部センター前面)のディティールアップを行っていきます。
以下写真の赤線の箇所ですね。
今回はコトブキヤのモデリングサポートグッズ プラユニットP125 角モールド II を使用してディティールアップを行っています。
サイズは1のものを貼り付けています。
この部分だけイヤに間延びしている印象(ディティール何にもなし)だったので追加をしてみました。
合わせて下部の青線部にはスジ彫りにてディティールを追加しております。
・・・とは言え、ココにはもともと同じようなディティール?というかパーティングラインのようなものが入っていたのでそれに合わせてディティールとして追加しています。
スジ彫りはいつも通りBMCタガネ0.3mmを使用しスジ彫り用ガイドテープに沿って行っております。
サイドアーマーと言ってよいのか微妙ですが、計6個ある下の写真のパーツですね。
(正確にはサイズの大きい2個と小さい4個ですが・・・)
コチラのディティールアップを行っていきます。
と言っても、上の写真の赤線の箇所にスジ彫りを追加するのみです。
ココは簡単なスジ彫り且つ数が多いのでスジ彫り初心者の方は練習するのにもってこいの箇所だと思います。
数少ない合わせ目消しが必要なパーツとなります。
下の写真の赤線部にセメントをしっかりと塗ってください。
30秒~1分程度放置してからパーツをくっつけます。
上の写真のようにプラがセメントで溶けてはみ出してきていればOKです。
もしはみ出してこないようでしたら再度セメントをくっつけて→30秒~1分待つ→パーツをくっつける作業を行ってみましょう。
1日程度放置しセメントが硬化したらペンサンダーにNo.400→800のヤスリを付けて順番にヤスリがけをしてキレイにしましょう。
上の写真の青点線部のようにこのパーツは凹部分はアーマーに隠れてしまうため、その部分はヤスリがけをしなくても大丈夫です。
・・・正直RE/100はディティールがしっかりしているためこれ以上のディティールアップはなかなか難しいお題になってしまっています(苦笑)
うれしい悲鳴ですね。
そこで今回は少し高価にメタルパーツをふんだんに使用してディティールアップを行ってみたいと思います。
ご存知の通り?ハンマ・ハンマにはかなりの数のバーニアが存在します。
腰だけでサイズ大のバーニア 4個 サイズ中のバーニア12個! が存在します。
下の写真のように、サイズ大のバーニアは中央部を3.0mmのピンバイスにて穴を空け、サイズ中のバーニアは中央部を2.0mmのピンバイスで穴を空けてメタルパーツを埋め込みます。
今回使用したメタルパーツはハイキューパーツのメタルパイプ3.0mmと2.0mmを使用しています。
いつものことですが、メタルパーツは塗装後に接着しますので、それまでは無くさないように注意して保管しておいてください。
接着時には2液式のエポキシ性クリアボンドを使うことをオススメします。
瞬間接着剤でも接着は可能ですが、白化の危険性が高いためオススメしません。
・・・正直書くことがなくなってしまいました(笑)
ですので、最近はあまり書かなくなっているヒケ処理・ニッパー跡の処理について詳しく書いてみたいと思います。
まずはヒケ処理についてです。
ヒケとは
プラモデルは熱して溶かしたプラスチック樹脂を金型と呼ばれる金属製の型(タイ焼きの型みたいなモノと思ってください)に流し込んで成型するのですが、その際発生するヘコミです。
発生個所は平らな面の裏側に出っ張り(接続ピンなど)がある箇所でそのような箇所は冷える際に出っ張った方が収縮し、平らな面がへこんでしまいます。
1/144程度ですと、各パーツが小さいためあまり大きなヒケは発生しづらいです。
実際シールド以外のヒケは仕上げに艶消し塗装を行う前提ならば無視してしまっても さほど問題にはなりません。
しかし今回のハンマ・ハンマのように各箇所が平面でできている且つ大きなパーツでできているプラモデルにはそれなりに大きなヒケが発生してしまいます。
下の写真を見てみましょう。
腰部のフロントアーマーをNo.800のヤスリで軽くヤスリがけしてみました。
コ形にヒケが出ているのが分かると思います。
裏側から見ると・・・
赤〇部を見てもらうと解るようにコ形にデッパリがあります。
ヒケの説明の通り「出っ張った方が収縮し、平らな面がへこんで」しまっています。
それでも昔のプラモデルと違い最近のプラモデルではビックリするような大きさのヒケはほぼ無いと思いってもらって構いません。
No.400のヤスリで磨いて落とせないようなヒケはほぼ存在しません。
今のところハンマ・ハンマにもそのようなヒケは存在していません。(頑張ればNo.800でも消せるレベルです。)
通常私はヤスリがけをペンサンダーにて行いますのでかなり楽に落とせていると思います。
(コレを手動で行うとそれなりに大変だと思います・・・)
上でも書いていますが、ヒケは基本的に平らな面に対して行っていきます。
曲面などにも無いことは無いのですが、かなりわかりづらいですので、そこまで気を使わなくても良いかと思います。
さてお次はニッパー跡の処理についてです。
良く模型雑誌などで書かれている中に「ニッパーは2度切りを行いましょう」と言うのがあります。
これには訳があり、最初からニッパーで根本から切ってしまうと切り方によってはプラスチックがえぐれてしまうことがあるためです。
えぐれて穴が開いてしまうとパテで埋める等の作業が発生するため修正がかなり大変になってしまいます。
それを避けるために二度切りを推奨しています。
・・・とは言っても二度切りをすれば絶対起きないかと言われればそうでもなく・・・
二度切りをしてもえぐれてしまうことはあり得ます。
ここからは主観での考えになりますが、えぐれてしまうケースはニッパーが劣化している原因の方が大きいと個人的には考えています。
ワタシはニッパーは1年に1回程度交換していますが、普通1度購入したらそうそう買い替えることは無いと思います。
お持ちのニッパーを一度ご確認ください。
上の写真はワタシがどうでも良い箇所をカットするとき(プラバンを適当なサイズにカットするときなど)に使用する古いニッパーです。
このようにさび付いて動きが悪い・切れ味が落ちているなんてことはありませんか?
また、100均で購入したようなものを使用してはいないでしょうか?
正直ニッパーにはお金をかけることをオススメします。。
最低でも2000円以上のものを使用するのが良いでしょう。
ワタシが良くオススメしている上の商品は「最低このくらいのものを購入しておけばそうそうプラスチックがえぐれてしまうことは無いよ。」と言う品物です。
もっと高価なものがありますが、高価なニッパーを買おうと思う方はこの辺りから始められると良いと思います。
さらに高価なモノになりますと取り扱いそのものに注意が必要な場合も多いですので・・・
さて、模型雑誌などで良く書かれている中にもう一つ「ニッパーでランナーを残してカット後デザインナイフで整えましょう」と言うのもあります。
これは切り口の白化を防ぐにはとても良い手段です。
ですが、個人的にこの方法はオススメしていません。
確かにデザインナイフでランナーをカットすると白化することは無いですし、切れないニッパーでカットしたときのようにえぐれることも無いのですが、デザインナイフでカットするとランナーだけでなく、パーツまで削ってしまうことがあります。
コレの処理はプラスチックがえぐれた場合よりも処理が大変になります。
手間暇をかけてキレイに作ろうとしているのにミスの処理が大きな負担になっては元も子も無いと思っております。
また、白化はしてしまっても塗装する場合は問題ありませんしね。
(塗装で白化が隠れるため)
ですのでデザインナイフでの処理は行わないほうが妥当だと思います。
・・・いかがでしたでしょうか?
後半はプラモ作成全般の処理についてになってしまいましたが、今回ハンマ・ハンマを作成するうえでも必須な処理ではあります。
作成方法は個人個人お気に入りな方法で行うのが良いとは思いますが、より良い方法があればソチラに移行していくのもレベルアップする一因になると思います。
少しでも参考になれば幸いです。
楽しいガンプラライフを送るために頑張っていきましょう!!
それでは・・・
次回を待て!!