バルバトスルプス改造記事も第4回となりました。いつも見てくれている方々ホントにありがとうございますm(_ _)m。
ではさっそく・・・
腰の改造を行っていきます。
その1:フロントアーマーの可動域追加
良く本などで見かけるアレです。
HGのガンプラは基本フロントアーマーが左右一式で整形されています。
ですので、真ん中からニッパーで切り離します。
・・・以上です!!(ウソ)
といっても正直これだけでもさほど問題はありません。ただし切り方(ニッパーのあたり方)によっては、可動域に変な制限が掛かってしまうこともあるので、以下のようにNo.120のヤスリで形状を整えたほうが無難です。(1~2分でできますし)
・・・以上です!!(ホント)
その2:リアアーマーの可動域を増やす
これもHGではおなじみですが、リアアーマーは一体成形されていることがほとんどです。
今回はリアスカートを左右・真ん中に分割して可動域を増やします。
これを・・・・
こうします。
切り取りには、ワタシはシモムラアレック 職人堅気 ハイパーカットソー0.1 プラモデル用工具 AL-0163を使用しております。
エッチングソーでも、問題ありませんが、
エッチングソー
長い目で見た際にはやはり上記のほうが使い勝手・値段共にオススメです。
その後、切り口をヤスリで整えます。
いつもどおりNo.120・240・400・800で整えましょう。
整える前
整えた後
そしたら、リアアーマー中央の部品の側面に1.0mmの穴を開けます。
穴あけはピンバイスを使います。
ピンバイスはお好みのものを購入されれば問題ありません。
ただし、通常ピンバイスはφ0.1~3.2mm程度のバイス(ドリル部)を切り替えて使います。
※φ(ファイと書きますが、読み方としてはパイと読む人が多いです。例:φ1.0mm →いってんぜろぱい)
今後、かなりのバイスが必要となると思いますので、各1本ずつはある程度の径のものをそろえておいたほうが良いと思います。
ワタシはφ0.1~2.0mmまでは0.1単位ですべて(計20本)と2.0mm以降は0.2mm単位で3.2mmまで(2.2・2.4・2.6・2.8・3.0・3.2mmの合計6本)を持っています。
今回は1.0mmのバイスを用いて穴を開けます。
左右のアーマーにも接続箇所に目安をつけて、穴を空けます・・・が
ここでチョット失敗をしたので紹介・・・
最初は赤線の位置に目安をつけて、穴あけ→真鍮線取付 を行ったんですが、いざ内部フレームに取り付けたら内部フレームと干渉して、リアアーマー動かないでやんの・・・・
ちゃんと考えてやらないと失敗するという良い例です・・・
皆さんもお気をつけください・・・
以下3枚の写真は失敗した箇所と正しい箇所の両方を明記しています。
中央部穴あけ後
左右アーマー穴あけ後
空いたら、中央の部品に1.0mmの真鍮線を通して、適当な長さにペンチで切ります。(ここからは正しい位置のみの写真です)
真鍮線はかならずペンチでカットしてください!!
ニッパーでカットしようとすると確実にニッパーが折れます!!
2000円以上が無駄になります!!・・・実際ワタシは1度やりました・・・・
そして、購入の際は間違えてラジオペンチを買わないようにしてください!!
ラジオペンチでは切れません!!
・・ふう
左右のアーマーの穴に挿入して処理は完了です。
合わせて、内部フレームの処理も行いましょう。
以下のもともとリアアーマーの左右につけるピン部を取り除き、ヤスリにてキレイにしておきましょう。
処理前
ピンカット後
ヤスリ処理後
その3:リアアーマーのディティールアップ
これも、良く本に載っているアレです。
今回はリアアーマーの裏側の穴を埋め、且つディティールを追加します。
その2で分割したリアアーマーの裏側に適当な大きさに切った0.3mmのプラバンをセメントで接着します。
下記の図のように各面ごとに分割して貼り付けていきましょう。
下側
上側
上部に隙間が出来るのでそこにもプラバンを貼る。
乾いたら外周のはみ出したプラバンをニッパーで切り取りましょう。
終わったら、今回は簡単なディティールを追加してみます。
以下の写真のようにまずは0.3mmのプラバンにて外枠を作成しセメントで接着します。
外周はリアアーマーよりも多き目にカットした上で接着してください。
セメントが乾いたら、ニッパーで外周の余分なプラバンを切り落とします。
セメントが乾いたらディティールアップパーツを貼り付けます。
今回はコトブキヤのP-119を使用していますが、お好みのものを付ければ(もちろんつけなくても)良いと思います。
その後、外周をヤスリで整えたら完成ですが、このときリアパーツとプラバンの間に隙間が出来てしまっていることがあります。(むしろ良くあります・・・・)
そのときは、隙間にアルテコ 瞬間接着パテを使用して埋めてしまいましょう!!
アルテコの使い方は
を参照してください。
プラバンでの積層やディティールアップ時は「プラバンと製品」「プラバンとプラバン」に隙間が出来たり、段差が出来ることが多くあります。
これは失敗ではなく、そういったものなのです。
プラバンに限りませんが、素材は状態や気温によって膨張・収縮します。それ以外にも揮発や経年劣化などもあります。そのため隙間ができるということは多々あります。ヤスリがけが終わって、キレイにツライチに出来たものでも、1週間後には隙間が空いているなんてこともあります。
改修や改造は修正しながらカタチを作っていくと思ってください。
また、ディティールの追加は慣れてくれば、いろいろな形状が作れるようになると思います。
うまい人の見本を見て、まねて見るのが上達の一番の近道だと思います。
良く本などではフロントアーマー・サイドアーマーも同様の処理を行っています。
リアアーマーも含めて自分が気になる箇所のみ行っていけば良いと思います。
ワタシは基本的にカトキ立ちで飾るのでフロントアーマーはほぼこういった改修は行いません。 サイドアーマーはキットによって目立つもののみを行います。
今回はリアアーマーは結構目立つのでリアアーマーのみ行いました。
ポーズによって気になる・ならないがあると思いますので適宜行うと良いかと。
ついで:サイドアーマーを整える
ついでですが、サイドアーマーはニッパーの切り後が目立つ以下の箇所のみヤスリがけを行いました。
ココと
反対側のココ
切り後の修正なのでヤスリはNo.240・400・800にて行っています。
以上で腰部の改修は完了となります。
次回は、脚部の改修を行います。
いろいろな改造を満遍なく行っていくので、脚部は少し時間が掛かるかもしれません。
間に過去作品の表示なんかでお茶を濁すかもしれませんが、気長にお待ち頂ければ幸いです・・・
それでは、
次回を待て!!