HGUC MSZ-010A1 シータプラス 腕部改造編Ⅰ 「 OK 待ちましょう」

シータプラス改造編もそろそろ中盤に入ってきました。

今回は腕部の改造を行っていきます。

腰部の改造編でも少し書きましたが・・・・

別途新規発売のキットに手を出していたら、結構時間が空いてしまいました(笑) さっそく前回に引き続きシータプラス胸部の改造を行っていきま...

今回は複製について少々時間を取ってみようと思います。

シータプラスでは左右同一のパーツを使用している箇所が結構あります。

そのため、1つ1つ個別に作るよりも1個のパーツをしっかりと作りこんで複製したほうが良いものが出来ると思ったためです。

また、複製となると初心者の方には敷居が高く感じられると思いますので、今回は片面のみの複製が可能なパーツに限って行っていきます。

両面を複製するよりは少しは簡単と言うことと、初めて複製を試すには簡単なパーツが良いと思い、行ってみます。

作業や購入物の注意点などを細かく明記していきますので少々長めになりますがご覧ください。

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その1:肩部・腕部6角形部のベース作成

複製に当たりまずは複製するためのベースを作成していきます。

今回は肩部と腕の肘関節近くにある六角形のパーツを複製していきます。

これらのパーツは同型のものが4個ずつ必要になってきます。

4個を同じサイズ・ディティールで作成するのは結構難しく且つ面倒くさいです(笑)

ですので、まずは1つずつ作成してそれを3個複製していきましょう。

肩部は下の写真のサイズに1.0mmのプラバンを3枚重ねて作成しています。

腕部6角形のパーツは1.0mmのプラバンを2枚サイズ違いで重ねてテーパの部分はエポパテを盛って作成しています。

上に重ねる小さいサイズは上下左右1mmずつ縮めたものを貼り付けています。

元々肩部は HGUC ZZガンダムの肩パーツを改造すれば作れるかな?と思っていたのですがビミョーにサイズ感が違い、また腕との接続部が干渉するためスクラッチすることにしました。(後、変形時の形状にも接続部がうまく合わないためってのもあります・・・)

写真を見ていただければ分かるように肩パーツは基部のみ作成しており胸部型の凸モールドは作成しておりません。

これは4パーツ分用意する際にひっくり返して裏側を使う必要があるためです。

そのため、凸モールドは複製後にプラバンで作成して貼り付けます。

先にお見せすると上の写真のように後で貼り付けます。

さて、ココで作成したパーツを複製のマスターとするのですが、複製に使用するマスターはなるべく細かいヤスリまで磨いてください。

ヤスリで言うところの1500番くらいまでは最低でも磨いた方が良いです。

今回はシリコンにて複製用の型を取りますが、かなり細かいところまでしっかりと複製されます。

例えばプラバンを触ってもらえると分かると思いますが、プラバンには表と裏があり、ツルツルしている面と少々ざらついた面(表面にデコボコがある面)が存在します。

複製した際はそのデコボコまでしっかりと複製されます。

今回初めて複製を行ってみようと思う方は試しに各面を違う番手でヤスリがけしてみても面白いと思いますよ。

それでは、さっそく複製に入ります。

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①片面複製用にツルツルな台を用意する。

今回は片面のみ複製するため、基礎になる台は真っ平かつツルツルなものが最適です。

ワタシは作業台がガラス面なのでそのまま使用していますが、1.0mmのプラバンや下敷きなどでもOKです。

②作成したパーツの裏側に両面テープを貼り付け、台にくっつける。

上の写真のように全面にしっかりと貼り付けてください。

今回は片面のみ複製するため、複製しない側の全面に両面テープを貼り付けて①で用意した台にしっかりと貼り付けます。

こうすることで、シリコンが裏側に回ってしまうのを防ぎます。

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③シリコンを流す枠組みを作成する。

上の写真の枠組みはMr.型取りブロックを使用しています。

まぁ、シリコンは硬化するまでは液体なので変な所に流れないようにするための抑えですね。

基本すっと使えるので2~3セット買っておきましょう。

1セットだと大きいものを作るときにブロックが足りなくなります。

・・・ちなみに上の写真では肩パーツと腕部6角形のパーツのほかに脚部のバーニア部も一緒に複製しています(笑)

ただ、このパーツは試しで複製しているため後で作り直す可能性があるため脚部改造時に説明します。

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④シリコンを混ぜ合わせ枠組み内に流し込む

まずはワタシが使用しているシリコンはGSIクレオスのMr.シリコーンになります。

ワタシが複製に使うシリコンはコレ1択です。

これには訳があり、どこのメーカーとは言いませんが複製を行い始めた頃別メーカーのシリコンで型取りをした際に全く硬化しなかったことがあったからです。

硬化剤を多めに入れても、規定に合わせても、少なくしても、2~3日放置しても半固まりくらいにしかならずに泣く泣く捨てたことがあります。

それからはGSIクレオスのMr.シリコーンしか使っていません。

シリコンの使い方は簡単で、シリコン本体を紙コップに使用する分だけ移して、それに硬化剤を規定の量入れて混ぜるだけです。

このとき活躍するのが、料理用のデジタルはかりです。

はかりに紙コップを乗せてONボタンを押します。

そうすると紙コップが乗った状態を0としてくれます。

ココにMr.シリコーンを入れます。

(今回は90グラム入れました。)

お次に硬化剤を紙コップに入れます。

Mr.シリコーンへの硬化剤の使用比率は100:4なので90グラムに対して3.6グラム入れれば良いことになります。

ただし、ワタシ自体チキンなので(笑)硬化剤はいつも多めに入れています。

(基本大丈夫だと思いますが、他メーカー品のように硬化しなかったら悲しいですからね・・・)

大体既定の倍近く入れてしまいますね。

今回は3.6グラムに対して実際は9グラム入れています。

写真撮り忘れてますが・・・デジタルメモリが99となっています。

使用比率は100:4に対して実際は100:10(10:1)の割合で硬化剤を使っています。

ですので、硬化剤はMr.シリコーンを買う際に予備品を1本追加で必ず購入しています。

良くMr.シリコーン用硬化剤のみ売り切れているのを見かけますので、ワタシのような人が多いのでしょう(笑)

硬化剤を入れたらよく混ぜてください。

私は混ぜるのには大体割りばしを使用しています。

シリコン自体結構硬めなので細めのプラ棒などの柔らかい棒だと折れてしまうことがあるため使い捨てにちょうど良い割りばしを使用しています。

硬化剤が混ざりきるまで5分程度混ぜましょう。

しっかり混ぜないとムラになって硬化するところと硬化しないところが出てくるようなので頑張って混ぜましょう!!

混ぜ終わったら、③の中に流し込みます。

気泡が出来ないようにゆっくりと少しずつ流し込んでください。

一気に流し込むと気泡が出来てしまって、うまく型取りが出来ないことがあります。

完全に硬化するまで1日程度放置しましょう。

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⑤マスターを型から剥がす

シリコンが完全に硬化したら、枠組みを外して台からシリコンを剥がします。

・・・シリコンにかなり気泡が見受けられますね・・・

今回に関しては入れ方の問題では無くシリコンの劣化が原因です。

今回1年半ぶりくらいに複製をしたため、当然購入から1年半以上経ったシリコンを使っています。

いくら密閉していても、どうしても劣化はしてしまいます。

劣化したシリコンで作業すると上の写真のように気泡が出来やすくなってしまうので、なるべく早い使い切りをオススメします。

それではシリコンからマスターを剥がします。

しっかりと型が取れていると思います。

これにてマスターの完成となります。

シリコン型が壊れるまでいくらでも複製が出来るようになりました(笑)

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⑥レジンをシリコンに流し込む

ココからは実際に複製をしていきます。

シリコンと違い、レジンはどのメーカーでも硬化しないと言うことはなかったので、お好きなメーカーのものを使われて大丈夫かと思います。

私はシリコン同様にGSIクレオス の Mr.キャストを使用しています。

・・・最近はホワイトなどがあるのですね。

便利で良いです(笑)

ワタシが使用しているのは昔ながらのアイボリーですが、コチラでも使い方は同じです。

A液とB液を同一量混ぜるだけです。

A液とB液を別々の紙コップで計量して、A液をB液の紙コップに入れて割りばしで良くかき混ぜます。

(メーカーによってはA液・B液の蓋を開ける前に、どちらかの液は良く振って混ぜる、どちらかの液は混ぜないといった性質のものもあるため説明書きをよく読んでください。)

しっかり混ぜたら④で作成したシリコンにゆっくりと流し込みます。

シリコン同様に気泡が出来ないようにゆっくりと流し込んでください。

今回は片面のみ複製なのでシリコンに流し込みっぱなしでも良いのですが、どうしても表面張力で裏側が盛り上がってしまいます。

盛り上がりを後でヤスリがけするのは意外と大変なので真っすぐにするためにプラバンにマスキングテープを貼り、そのマスキングテープにメンタムを塗ったものをシリコンの上に置いて平らにつぶしてください。

こうすることで、ウラ面も平らになります。

シリコンにレジンを流し込む前にシリコンバリアと呼ばれるレジンをシリコンからはがれやすくする薬液を塗ることもあります。

今回は簡単なパーツですので、剥がれにくいと言ったことは無いですが今後も複製を行っていくつもりの方は一緒に購入しておいても良いと思います。

使い方後日ご紹介します。

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⑦出来上がりを確認する。

レジンがしっかりと硬化したら型から剥がします。

キレイに型が取れていれば成功です。

上の写真では6角形のパーツの1つに気泡が入ってしまっているのが分かるかと思います。

そのように気泡が入っていたり、パーツが欠けていたりしたら、⑥を再度行ってみてください。

小さな気泡でしたら後でエポパテなどで埋めてしまっても大丈夫です。

マスターをキレイに作成して有れば、その後はあまり手間をかけることなくほぼ同じパーツが大量に作れるのが複製の良いところです。

複製をマスターして1つのパーツに使う時間を増やせるようにしてみてはいかがでしょうか?

複製に関しては以上で完了です。

今回説明がだいぶ長くなってしまったためここまでですが、一応シータプラスに肩パーツをくっつけてみましょう。

こんな感じです。

ZZガンダムの肩パーツとは大分違うのが分かると思います。

今回は複製のみで作業が終わってしまいましたが、意外と処理は進んでいます(笑)

肩パーツ4個と腕部6角形のパーツ4個(後は脚部バーニア4個)を作成してしまったんですからね!

次回は複製したパーツを組み立ててどんどん先に進んでいきたいと思います。

それでは・・・

次回を待て!!

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